HOME › トップの提言〜ものの考え方〜 › 「 見返りを期待するな 」を読んで

トップの提言〜ものの考え方〜

「 見返りを期待するな 」を読んで

 感想文:大阪営業所 橋本廣明

誠心誠意のフリをして相手に尽くしても、内心で見返りを期待しているようでは、最終的に対人関係はうまくいかなくなる。

「これだけのことをやっているのだから、口をだして当然だ。」「あんなに世話をしてやったんだから、少しは感謝してもらわないと。」「それなのに、お中元やお歳暮も満足によこさない。」この時点で相手との関係は崩れてしまいます。
そういう気持ちを抱きながら相手に接すると、以心伝心で相手に負担を感じさせるからです。この人のお世話になっていると、いつ内政干渉されるかわからない。この人と付き合っている限り、一生、頭があがらない。といって遠ざかってしまいます。

経営の神様と言われた松下幸之助さんは、下請けの業者さんに対して、「“食わしてやっているんだ”という態度を絶対にだしてはいけない。」と仰せになった。最低の人間に成り下がるからだと。

世話をすることにより、相手から感謝されたり、尊敬されることを望むのではなく、自分のしたことで、相手の人生のプラスになることが、自分の幸せであり、励みにもなる。

大河ドラマの一節で、孝行というものは、子が親に孝行するものだと思っていたが、いつまでも親が子に孝行するものだと思わなかった。親は子どもに幸せになってほしいと思う。そして、その子ども(孫)を大事に尽くしてやってほしいと願う。親にしてもらったことを、子にしてあげる。親から受けた愛情と同じものを子に愛情をそそぐ。それが代々と受け継がれている。

2021.5.31.


このページの先頭へ