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会社を替えても、あなたは変わらない 成長を描くための「事業計画」( 海老根智仁 )を読んで

 感想文:大阪営業所 高橋裕樹

あなたの仕事には、明確な目標があるか。目標があるならば、それは100%実現できるか。黙然と「こうしたい」とか「ああなりたい」と思っているだけなら、残念なことに、その目標が達成される日は永遠に訪れないでしょう。

「目標」や「夢」、「自己実現」「自己成長」「キャリアアップ」といった言葉があふれていますが、どれも耳触りがいいだけで、曖昧で都合のいいものに聞こえる。「目標を達成したい」「夢を叶えたい」「成長したい」という人は多くいますが、実際にその目標や夢を達成した人にはお目にかかれません。

その原因は、「目標の設定の仕方が間違っているから」だと思われる。いくら会社を替えたところで、いくら資格を取得したところで、生まれ変われない。目標の設定の仕方を間違ってしまっている人に対して、「一度立ち止まって、ものごとをしっかり、じっくり考える」ということ。資格や転職、英語などの手段は、いわば枝葉末節にすぎない。目標になり得ない。もっと幹ともいうべき、ものごとの本質について考える必要がある。枝葉の部分について考えるのは、そのあとでもかまわない。十分、間に合う。

何度も何度も事業計画と格闘していくなかで、事業計画の考え方が個人にも応用できることに気づき、以来、その考え方をいろいろなかたちで体系化し、緻密化してきた。「事業計画」の考え方を応用した、会社の幹づくりならぬ、個人の幹づくり。自分の幹さえつくれれば、目標の設定の仕方を間違えることもなくなる。おのずと目標はより明確かつ具体的になり、目標達成のために日々やるべきこともはっきりする。枝葉しか見ていない人間が多いなか、個人の成長を描くためにも、会社の成長を描くためにも、自分自身の幹を太く描く。

2017.10.31.


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