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トップの提言〜ものの考え方〜

「頭のいい生き方」を読んで

 感想文:大阪営業所 橋本廣明

礼儀は魔法のようなものである。心を込めて礼を尽くせば、礼儀正しい人と認めてもらえる。その後の対応がずっと温かくなり、同じように礼を尽くしてもらえるようになる。公的な場では、礼儀を守ることで成り立つ空気のようなものがある。礼を失すれば、厳粛な空気をぶち壊し、多くの人に多大なる迷惑と不快感を与えてしまうことになる。礼を守り、礼を尽くす。非常に重要なことだが、労力はわずかなもの。労少なくして益多し。

人からの喝采を浴びるのは気持ちがいい。あなたは素晴らしいと言われることで、自尊心は大いに満足させられる。しかし、その気持ちの良い状態にいつまでも浸っていると、歩みを阻むことがある。進歩を止めてしまうことになる。

唯一あなたへの批判をする側近は、信じられる認められる存在であるに違いない。自分を鍛えて磨いてくれるのは、人からの喝采ではなく、賢者の批判である。優秀な人から学ぶことは多い。欠点だらけに見える人でも、学ぶべき点がある。人を尊重し、謙虚に相手を見れば、何かひとつ生きるヒントを学び取ることができる。反面教師にもなり得る。

人から頼られる人になることは大事だ。人から常に必要とされているのは心地良いものだ。しかし感謝は、満足した時点ですぐに忘れられてしまう。ならば人から期待されることのほうが収穫は大きい。

誰にも生まれ持った才能はあるものだ。せっかくの才能に気づかないままに、埋もれてしまっている。早く花開く自分の才能に目覚めるべきだ。学ぶことにより、人は人になる。得た知識の中に共感できるヒントが隠されている。人として生まれたその時点でラッキーだ。人生丸儲け。なんと素晴らしい。

2017.2.28.


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