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お知らせ

第50期事業発展計画発表大会と工場の見学報告書を戴いた。

2010年03月05日

 (松山市にある会社の社員様より)
報告日 平成21年7月13日                                  
報告者 横山

出張先  ツバメ工業株式会社(香川県観音寺市)
目的   事業発展計画発表大会見学のため
期間    平成21年7月11日(土)

<スケジュール及び感想>
13:00~ 神事
13:20~ 工場見学
・ロール(板)状の大きな紙から、切断・印刷されて封筒になっていくまでの過程を見せて頂いた。 機械化で、1時間にものすごい数の封筒が出来上がる。大手企業や官公庁関係などの普段目にしている封筒が、ここで作られているのだと感動した。
・宛先が見えるよう透明の窓をつける、機密書類を送付するものには二重に糊を貼る、など封筒の使い道によって機能がある。
・紙の封筒を使いすぎることは環境に良くないようなイメージがあったが、ツバメエ業では、リサイクル製品の開発に取り組んでおり、優良循環型事業所として県に表彰されている。
・機械化しても、機械の調整や袋詰め、確認など最後は人間の工夫が大切だと感じた。
・ちょっとしたアイデア、改善案が誰でもすぐに書けるように壁にBOXを設置している。改善案はホワイトボードに発表されていて、驚くほどの量が集まるようだ。
・案内してくださった方はどんな質問にも丁寧に説明してくださり、働いている方も挨拶してくれる、清潔で気持ちよい職場だった。

15:00~18:00 事業発展計画発表大会
・「7人の侍」として社長から毎朝講義を受けているメンバーが、仕事をする上で大切な言葉を暗記して、壇上で発表した。この特別講義を受けているメンバーは将来の経営者候補であり、20~40代の次世代リーダー。社長が声をかけた2人以外は、自主的に手を上げて参加しているそうだ。社長は7人以外にも、希望する人は誰でも参加して欲しいと呼びかけていた。
・社長の好きな数宇は「8441」(はよよい)。早く行動すること。私自身を振り返ってみると、早く行動すればもっと良くできたことがたくさんあるので、この言葉を聞いて反省した。
・ 事業部別に全社員が登壇し、個人個人が自分の目標を発表した。驚いたのは、約100人の社員が全員、数字を意識していること。営業担当は目標金額。製造する人は、速さや効率の日標。事務の人は、処理のスピードや頻度、クレーム件数など。自分が数字を達成することで、会仕全体の利益に繁がることが、イメージできる。
・なかには、「昨年はこうだったけど、今年はここまで達成したい」と発表している人もいた。毎年壇上で発表することで、個人個人が、昨年よりこれだけできるようになった、スキルが挙がった、成長したということを、全員で共有して喜べる。社長などが、発表した人に「いいぞ!」「がんばれ!」と声をかけている。
・副工場長の女性は、定年を過ぎても仕事をさせてもらえる喜びを話していた。ツバメエ業では定年をなくしたそうだ。何歳になっても活き活きと働けて元気でいられる、会社にとっても経験を活かしてもらえる、いいなぁと思った。
・司会も発表者も全員が大きな声で発表していた。また、発表している間に、次の発表者は位置にスタンバイしているなど、行動が早い。終了後は書類を机の右端に揃えるなど、片付けがすばやくできるよう協力しあって動きがとても早い。懇親会場でも、社員がテーブルに食器を揃えるところまで片付けるので、お店に喜ばれると社長が仰っていた。
・社長が社員の名前と顔を覚えられていて、よく話しかけられていた。社長と社員の距離がとても近いと感じた。このような会社で働ける社員さんは幸せだと思う。
・この会社では、努力する人にはチャンスがある。誰でもリーダーや経営者になれる可能性がある。最近では、大阪大学卒業など優秀な人が集まっているそうだ。

この事業発展計画発表大会が毎年行われていることが、どんなに素晴らしいか、実際に参加させていただいて、心から実感できた。全社員が会社全体を意識して、他の部署と協力しあいながら、全社一丸となって、一人一人が主体的に仕事に取り組める組織にしたいと思っていても、実際には難しいのが現実ではないかと思う。他部署に文句を言ってしまう、させられている意識を持ってしまう、危機感を持って経営を考えるのは経営陣だけ、一人一人が真摯に仕事に取り組んでいたとしても、そのような状態になってしまいがちなのではないか。ツバメエ業はまったく違った。多くの企業が目指しているだろう理想の組織は、実現可能なのだと目の前で見せて頂けたように思う。
もうひとつ感じたことは、私たちは基本的なことを忘れかけているのかもしれないということだ。今回感動した「素早い行動」「大きな声」「掃除」「協力」などは、私自身小学生の頃は当たり前だと思っていたかもしれない。大人になるにつれ、一番大切なことをおろそかにしてしまっていると反省した。石川社長が掲げられている「立派な日本人を創りたい!」は、企業は人を育てる場所だということを示していると思う。ツバメエ業は社員だけでなく、社外の人にも影響を与えている。今回、社外の私までも、ツバメエ業に触れたことで、学ばせていただいた。多くの大学生や小中高生にとっても、学校教育以上の学びが得られる場所であるはずだ。仕事を通じて社会の役に立ちながら、社員が成長できる、また社外の人にも良い影響を与える、これが企業の存在意義なのか。
例年、遠方からも勉強のために参加を希望される経営者がいるそうだ。今年も森松水産冷凍株式会社の社長さんが来られていた。石川社長からは、来年も大学生にも見に来てもらってよいですよ、と声をかけていただいた。


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