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「 まじめな人ほど老化する 」(和田秀樹)を読んで

 感想文:大阪営業所 高橋裕樹

中高年世代は、外見や行動だけでは、年齢がまったくわからないことが多い。同じ年齢の人でも、ものすごく若く見える人と、非常に老けて見える人がいる。

50代の人を見てみると、まるで30代であるかのように若々しく見える人がいる一方で、まだ50代なのに、元気がなく、70代くらいに老けて見える人もいる。気持ちが若々しいかどうかという点が大きく影響しているように思う。

人間というものは、感情から老化していくことが多い。中高年になってくると、意欲や、感情をつかさどる脳の前頭葉の働きが衰えてくる。感情や意欲の部分が老化してくると、何かをやろうとする気持ちが衰え、あまり活動したくなくなる。感情の老化を予防していくことが、見た目の老化も体の老化も、アンチエイジングを実現できる可能性が高い。

人生の中でたくさん素晴らしいことを見聞きしてきた中高年世代の脳は、多少のことでは刺激されない。脳のおじさん化、おばさん化を防いで心も体も生き生きとさせ、アンチエイジングで若返りを目指すために、意図的に遊びの要素をとりいれていくことをすすめる。中高年以降になっても、まじめ一筋で過ごしていると、脳が硬直化してきて、感情の老化が速くなり、体の老化も速めてしまう。

まじめな人ほど老化する。そうならないために、40代以降の方には、多少、不まじめになってでも、たくさん遊ぶことを提案する。

2021.2.28.


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