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トップの提言〜ものの考え方〜

働き方「稲盛和夫著」を読んで

糸井くんの感想文(1)(素晴らしいので借用して掲載します)

  人間の煩悩は108あり、中でも欲望、怒り、愚痴の3つは卑しい心である。この3つをお釈迦様は「3毒」と呼び、人間の誤った行動に導く諸悪の根源とされている。その毒素を薄めるためには、一生懸命働くことである。働くことは修行であり、六波羅蜜という六つの修行のうち、精進とは懸命に働くこととされる。
  人間というのは全ての点において、進歩できるようになっている。多くの人が、自分はできないとマイナスの言葉を発して簡単に言ってしまう。今、現時点で勉強し、知識を獲得し、技術を習得すれば、未来に秘められた能力を開花でき、成長を成し遂げられる。それにより、できない仕事をできる仕事と変えられる。何か1つのことをやり始めたら、それを成功するまでやり抜く、その執念に似た強い思い、また達成するまでやり続ける継続する力が成功するための条件である。もう無理だ、疲れたと思っている時点を終わりだと考えずに、始まりとして成功するまで絶対に諦めない強さ、自分に限界を設けない挑戦心、それがピンチをチャンスに変え、失敗さえ成功に結びつける可能性を出せる。試練の中でも懸命に努力を続ける日々が成功の種を大事に育てている結果となる。
  何かを成し遂げるためには、自ら燃える人でなければならない。企業又はチームになると、1人でも燃えない人がいれば全体が沈静、腐ってしまう。一人ひとりが言われる前に自分からやるという意識を持ち、積極的な人にならないとダメな企業、チーム、人間になってしまう。自ら燃える人は、仕事を好きになった人、プラス思考、プラス感情、プラスイメージを持ち、明確な目標を持っている人と思う。
 人生、仕事の結果=考え方×熱意×能力という方程式があり、自分のような平凡な人間が素晴らしい人生を生きていくには何が必要かという考え方ができる。この方程式には、能力、熱意、考え方の3つの要素が成立する。能力とは天に与えられたもの、熱意は自分の意思、考え方は生き方をプラスやマイナスどちらもできることである。そのために、正しい考え方を持ち、強い熱意で誰にも負けない努力をし、持てる能力を最大限に活かし、仕事に真正面からあたることが大切とされる。

2009.11.5.


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