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道元 「禅」 の言葉を読んで

 感想文:大阪営業所 橋本廣明

自分勝手なことをしない。これが世界を動かしている絶対真理と説いている。
個人主義を振りかざすと、対立と争いを生む。自分だけで生きられる。人類だけで生きられるという考えは、絶対平等から反する。
人は、いいか悪いか、プラスかマイナスか、好きか嫌いか、損か得か、気に入るか気に入らないかなどすべての物事を二つに分別し言葉を使って考えられる。人間の偉大なる特権であるが、考えが自分に偏り過ぎることや、深入りし過ぎることで不幸になる。
自然界では、春には花が咲く。初夏には緑の葉が広がり、秋には紅葉が色づき、冬には葉を落とす。海辺には、春はゆったりと波が寄せる。夏は大きく高く激しく波が寄せる。いつも毎年同じように、山の緑は空気を浄化し、きれいな水を運んでくれる。海も山も無数の魚や動物を育んでいる。朝も夜も食卓に食べ物を供給してくれている。人間は誰一人として、海や山の恩恵なくして生きてはいけない。
大自然の生命は、永遠に損得抜きで活動している。その恵みに気づき、感謝することこそが一番大事と思う。

2016.7.31.


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