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「心がスーッと晴れる一日禅語」を読んで

 感想文:橋本廣明

こだわりを捨てる
昨日は会社の同僚や、家では妻や子供と意見が対立して言い合いになり、不愉快な気持ちになった。その原因のほとんどは、相手と自分の考えが違ってしまったから。現代人が、安らかさと和みの時を失ったのは、あまりにも自分の考えに心をひかれ、とらわれ、深く思いつめて大切にしすぎるからと記している。
一般に「あの人は、考えがしっかりしている」と「あの人は、あまり考えがない」とでは、前者が絶対にいいと信じられている。が、禅では逆転する。禅は考えがない人を尊ぶ。本当に考えがないのではなく、自分の考えに一切こだわらない、深く思い込まない。まずは相手の話に同意する。人を嫌な気分にさせない。狭い心を捨てて、出来るだけ心を寛大にする。自分の心が広く大きくなれば、他人や妻の発言に対して、いちいち不快になったり、怒ったりしなくてすむ。
人の悪口をいう者は、報いを受ける。自分は自分、他人は他人と割り切る。
見返りを期待しない。「ものをやる人」と「ものをもらう人」では、どちらが人間関係で苦しむかと問われると、いいものをくれる友達がいると実に気持ちがよい。しかし
ものをやった人は、どうしても見返りを期待して、相手が自分の意に沿わない行動を取ると不満に思ってしまう。恩に着せたり、鼻にかけたり、お礼を言われたりしようとしない。人に親切にしてもご利益を求めない心の持ちようが、心を穏やかにする。
もし温かく純粋な心で生活が出来たなら、どんなにか楽しい一日になるであろうか。
日々心穏やかに過ごせるように、努めたいと思う

2015.9.30.


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