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「沙羅の花を愛でる会」(京都 * 正法山妙心寺)

2015年08月28日

京都、妙心寺山内の東林院で、行われている。「沙羅の花を愛でる会」に行ってきました。


正法山妙心寺は臨済宗妙心寺派の大本山です。近くには龍安寺があり 妙心寺の大きな境内は、街並みの様になっいます。妙心寺と言えば、広大な敷地で、桜の名所として有名ですが、境内には、46の塔頭寺院が立ち並び座禅会、法話、写経会等が行われています。



平家物語は次のような一節から始まります。
祇園精舎の鐘の声  諸行無常の響きあり  沙羅双樹のお花の色  盛者必哀の理をあらわす
奢れる者は久しからず  ただ春の夜の夢のごとし



平家琵琶で語られている「沙羅双樹」はツバキ科のナツツバキの事で、名前の通り初夏にかれんな花をつけます。
この花の寿命はわずか1日です。朝に咲き、夜には落ちてしまいます。
椿の仲間ですから花びらを散らさず、花全体がそのまま落ちます。
このはかなさが平家一門の「盛者必哀」を表していると平家物語の作者は考えたと言われております。苔の上には、昨日の花が落下し心なしか、さびしく哀愁を感じました。


本堂前庭は、樹齢300年ともいわれている数十本の沙羅双樹からなる「沙羅林で」青苔に落花の風情が楽しめます。ふだんは非公開ですが,毎年6月15日~6月30日まで「沙羅の花を愛でる会」で特別公開が行われるそうです。



(枯れた沙羅の木で作られた数珠)


抹茶とお菓子をいただきながら、普段見る事の出来ない沙羅双樹をゆったりと鑑賞出来ました。

参照URL: 「沙羅の花を愛でる会」(京都 * 正法山妙心寺)

( 大阪営業所:新潟 )


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