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篠栗四国(ささぐりしこく)八十八箇所 ~ 福岡県糟屋郡篠栗町 ~

2015年03月11日

以前、弘法大師が中国から持ち帰ったうどんの作り方を伝授することで博多の人々を飢餓から救ったお話をさせていただきました。
そして今回は、もうひとつの功績と言っていい篠栗八十八箇所をほんの少しだけご案内したいと思います。

一番札所の南蔵院の参道からスタートです!



弘法大師が亡くなって約1000年後の江戸時代末期、慈忍(じにん)という尼僧が四国の巡礼を終えて故郷の福岡に帰る途中、疫病の蔓延した篠栗の町に立ち寄った際、村人たちを救うため弘法大師の名において祈願を続けたのが篠栗八十八箇所の基礎となっています。



私事で恐縮ですが、弘法大師といえば四国の実家の祖母にとってはスーパースター的存在であったようで、日本一のため池、満濃池の洪水を止めた伝説を幼少の頃よく聞かされました。
ここ南蔵院は一番札所で海外からの観光客も多いパワースポットでもあります。自宅からさほど距離はないにも関わらず、今回初めて伺いました。


全長41m、高さ11m、重さ300tの涅槃像は世界一の大きさらしく、近くで見ると圧倒されそうです。立像、坐像と修行を重ねるにつれ変化していくそうですが、最後お釈迦様が亡くなられた(悟られた)状態を涅槃像として崇めたようです。



篠栗町という場所は、福岡と筑豊の中間に位置する峠ですので、南蔵院は山と谷をうまく使った立体的な設計となっています。ですから年配の方は大変だなと思いつつ、滝や小川、洞窟を楽しみながら歩くことができました。



洞窟を入っていくと、そこには七福神が祀られています。九州場所で毎年来られている白鵬からの寄贈品。



一番奥の山間にやっと本堂が見えてきました。真言宗のお寺は色々見てきましたが、想像していたよりもこじんまりとした本堂です。



おみやげもの屋さんや、食事処もあって、半日は楽しめる空間です。



約2時間、駆け足で見てまわりましたが、とにかく中国や韓国からの観光客が多かったのが印象に残っています。ここ以外の静かな札所についても、時間を見つけて少しずつ廻ってみたいと思います。

また、小豆島や知多半島にも八十八箇所札所があるようですので、興味のある方は巡礼をされてみてはいかがでしょうか。


参考URL: 篠栗四国八十八箇所(ささぐりしこくはちじゅうはちかしょ)

( 福岡営業所:小野 )


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